2020年05月08日

皆殺しの歌 (DE GUELLO)

主演ジョン・ウェインはメキシコ軍とテキサスをメキシコから独立させようとするアメリカ市民の軍との死闘を、史実を基に描いた『アラモ』(1960)を監督して完成させる。

その劇中で流れるのが、アラモ砦に攻め入る前にメキシコ軍が実際に演奏した、スペイン語で打ち首を意味する曲のアレンジ版「皆殺しの歌」。

https://youtu.be/j8neBVJ6aDI

『アラモ』での「皆殺しの歌」は『リオ・ブラボー』からの流用で、多勢に無勢の戦いを、史実にあるアラモ砦の攻防に見立ていた。大勢の敵に囲まれ、孤立無援のチャンスたち4名。彼らは死を感じながら、『赤い河』でも使われた曲のアレンジ「ライフルと愛馬」、作者不肖の古い名曲「シンディ」を楽しく口ずさみ対抗する。

保安官を助ける面々に、歌手のディーン・マーティンとロックミュージシャンのリッキー・ネルソンが配役されている。一緒に愉快な歌声を披露する、名脇役のウォルター・ブレナンの演技も素晴らしく、楽しく歌う様子を、ジョン・ウェイン演じるチャンスは、マグカップを手に見ている。この歌唱シーンは西部劇映画のなかでも断トツに素晴らしい雰囲気だった。

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映画『リオ・ブラボー』BSプレミアム放送

テキサス州の南端リオ・ブラボーのある酒場で揉め事が起き、無頼漢ジョーが丸腰の男を撃ち殺した。

保安官チャンスはジョーを投獄するが、ジョーの兄は殺し屋を雇い、町を封鎖してしまう。孤立したチャンスは僅かな仲間と共に壮絶な戦いに挑むことに……

「赤い河」のジョン・ウェインを主役に選び、多くの古いスタッフたちを集めて作られた、ホークス監督言うところの『本物の西部劇』は大成功を収めたのだ。


https://youtu.be/2FEbBUPO5OU


映画『リオ・ブラボー』NHK BSプレミアム、本日午後1時より放送


【スタッフ】

監督・製作 ハワード・ホークス

原作 BH・マッキャンベル

撮影 ラッセル・ハーラン

音楽 ディミトリ・ティオムキン

美術 レオ・K・キューター

原題 Rio Bravo  

1958年製作 アメリカ 141


【キャスト】

ウォルター・ブレナン

スタンピー

ウォード・ボンド

パット

ジョン・ラッセル

ネイサン

クロード・エイキンス

ジョー

マルコム・アタベリー

ジョン・ウェイン

ジョン・T・チャンス

ディーン・マーティン

デュード

リッキー・ネルソン

コロラド

アンジー・ディキンソン

フェザーズ

ペドロ・ゴンザレス・ゴンザレス

カルロス

エステリータ・ロドリゲス


【ジョン・ウェイン古典的西部劇に革命】

ウェインは『真昼の決闘』の保安官役の描き方に不満を持って、親しかったハワード・ホークス監督に「正しい保安官を描きたい」と持ち掛けた。

「ベテランスタッフをかき集めて本物の西部劇を作ってみたかった」とホークスは意欲を示す。


メキシコ国境に近い町。殺人犯のジョーを捕まえた保安官チャンス(ウェイン)だが、一味が馬車を壊して町を出られなくしてしまう。

少ない味方はアルコール依存症だが早撃ちのデュード、片足のないスタンピー、流れ者のコロラドたち。

町を包囲した敵のバーデット一味が一晩中『皆殺しの歌』を歌う。歴史上名高いアラモ砦を攻撃時に歌った『DE GUELLO』が原曲。ウェインは翌年監督した『アラモ』(60年)でも使っている。デュードが観念して酒を浴びるシーン。「あの音楽で急に手が止まった。あれで敵が誰だか思いだしたよ」と酒を戻すのだった。

posted by pengiin at 07:17| 東京 ☀| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする