2020年06月05日

三島由紀夫を巡る旅 :悼友紀行 (新潮文庫)

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「矛盾が多ければ多いほど、その人物は面白いと言うことができます」(キーン氏


──三島は、矛盾に富む人だった。 

文学を愛し古典の教養溢れる一方で、日本の自然や食文化には無頓着。 

国内より海外で評価されることを切望し、貴族の存在を嫌いながらも度々作品に登場させた。 


長年にわたる文通で親交を深めたドナルド・キーン氏と、 取材者として三島に信頼され、割腹自殺の直前に檄文を託された徳岡孝夫氏。 

作家・三島由紀夫の知られざる素顔と葛藤を目撃していた両著者が、亡き友を偲び語り合い、貴重な証言録となった追善紀行。 『悼友紀行』改題。 


徳岡孝夫 

1930年、大阪生れ。毎日新聞社社会部、『サンデー毎日』、『英文毎日』の各記者を務め、’97年に『五衰の人―三島由紀夫私記』で新潮学芸賞を受賞 


ドナルド・キーン

1922‐2019。ニューヨーク生れ。日本文学の研究、海外への紹介などの功績によって2008年に文化勲章を受章。東日本大震災を機に日本永住の意志を固め、’12年に日本国籍を取得。著書に『明治天皇』(毎日出版文化賞)など。


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三島は「小説家は、言語表現の最終完結性を信ずる以上、第一にその『名』を知らねばならない。名の指示が正確になされれば、小説家の責任はをはり、言語表現の最終完結性は保障されるからである」と書いている。そして、「横桟のいつぱいついた、昔の古い家によくある戸」「横桟戸」「まひらど、といふのか、横桟の沢山ついた戸」などと書く作家を「小説家の覚悟のなさ、責任のなさといふ罪名に於て弾劾する」とこき下ろしているのだ。


障子の縁の模様、着物の柄なども、あの人は実によく知っていました。たいていの作家なら「青味がかった生地に花の模様の」くらいでお茶を濁すところを、三島さんは、はっきりとその名で書きました。特殊な名詞をよく使っていました。たとえば、「上が薄紫で、裾へ向って徐々に濃くなる着物」にカチッとした名詞を当てて表現しました。こんなことも、きっと鏡花の影響なのでしょう。” ドナルド・キーン


「三島さんは、いいヤツでした」三島由紀夫没後50年。生前の友人たちがその素顔を語る (ダ・ヴィンチニュース)

https://ddnavi.com/review/621325/a/

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とびだし注意

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